収入を増やす(勤労収入編)~お金について考える

みなさんこんにちは、マーです。

収入を増やすことについてですが、本音を言えばあまり効率的でないので私自身はお勧めしなくて良いと考えています。

トマ・ピケティ氏の「r>g」の話、すなわち「資産運用により得られる富は労働によって得られる富よりも成長が早い」の法則からすれば、資産を活かすことに注力したほうが良いからです。考えてもみてください。毎年定期的に昇給があったとしても月額数千円とか数万円くらい程度のものです。会社によっては昇給なしというところも多いでしょう。それならば株式投資で値上がり益や配当収入を狙ったほうが結果的に収入額が増えるのではないかと思います。

ここで言っておくと、勤労収入を増やすための自己投資(スキルアップや作業環境に関する投資)を否定する意図はありません。仕事で自分の付加価値をつけて成果を出したほうがあなた自身に対する仕事への信頼度につながりますし、それが新しい仕事につながるタネ撒きになるからです。むしろ仕事で稼ぐための自己投資は積極的にすべきだと思います。

ただし収入を増やすという視点で考えると勤労収入を増やすには限界がある、ということです。自己投資に走り始めると最初は良いのですが、成果が得られなくなっても辞め時を失って続けてしまう問題があります。つまり自己投資が目的化してしまうのです。投資ですから回収できなければ手を引いたほうがいいのですが、サンクコストに囚われてしまったり自己陶酔感が邪魔をしてだらだらと続けてしまいがちです。自己投資するなら、しっかり出口戦略を描きましょう。

とがった表現をしてしまいますが、そもそも自己投資や仕事術などといったビジネス書が大量に出回っているのはそれだけ労働者階級が多い証拠であり、たくさんの労働者階級にやる気を持たせ自己陶酔感を与えておけば、革命など起こさずにしっかりと働き続けてくれます。あなたを労働者側にいさせ続けることで喜ぶ人たちがいることも知っておいたほうがいいでしょう。もし労働者側で居続けたくない場合は資本家側に回るしかない。そうでなければ終身労働確定です。だから私は勤労収入を増やすようなことは積極的にお勧めしないのです。

それでも収入を増やすことを考えるなら、転職や独立を視野に入れたほうが良いと思います。昇進や資格手当を狙っていく方法もありますが、成果より経営者の好みで役職を決めていくような人事評価が全く機能していない企業も多いし、資格にしても合格レベルの知識にありながら珍問奇問で落とされる運要素の強い社会保険労務士試験みたいな試験などもあり、真摯に努力したところでそもそも報われないものも多々あります。人生の時間は有限ですからある程度の損切りは必要です。

今は転職エージェントも多くあり、また副業解禁も増えてきています。あなたの強みを活かせる業種や好待遇の会社を選んだり、公務員でなければ副業を行うことはなんら構わないのです。

終身雇用なんてすでに崩壊しているのですから、しがみつくばかりが最善とは限りません。「置かれた場所で咲きなさい」はすでに過去の話です。今は「しっかり咲ける場所を探しなさい」の時代です。

次回は配当収入を増やすことを考えてみたいと思います。

今回もお付き合いいただきありがとうございました。

マー
マー

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