【断捨離実践編⑥住は引き算の美学】「無いこと」が最高の価値~住環境を整える整理術

みなさんこんにちは、マーです。

今回の断捨離は住居について考えてみます。
衣食住の「住」です。

「住環境は引き算」これテストにでるよ

今回の結論は「住環境は引き算」です。
これだけ覚えてもらえれば、もう何も言うことはありません。

ですがそれではあまりに不親切ですので、もう少しお付き合いください。

住環境のウチとソト

住環境というと自宅内部、含めてもせいぜい庭や物置までをどうにかしようと考えるケースが多いかと思います。
今回はそれに加え、自宅周辺の環境までも含んで考えてみたいと思います。

あなた
あなた

周辺環境も含めて住環境だね。

基本的には内外関係なく、自分や家族にとって不必要だったり過剰な要素は要りません。
そうすることでそれぞれもつ要素本来の価値を際立たせ、また機能的に有益になるようにしていきます。

ウチでやること。

自宅内部では不必要なもの、例えば前回挙げたような着なくなった衣類や食べたくない食品のほか、不要な書類・書籍、雑貨、家具・家電などをひとつずつ見直して、手放すかいったん寝かせてから再度判断しましょう。
こう書くのは簡単ですが、以前書いた通り、手放す段階になってあらためて惜しくなるのが人間というものです。

あなた
あなた

そうそう、捨てようって思うと途端に名残りおしくなる!

私がよくやるのは下記の方法です。

  • 買いなおせるものは割り切って捨てる
  • 1年以内に着なかった衣類は捨てる
  • アマゾンの欲しいものリストに入れて、いつでも買いなおせることを意識しておく
  • 書類は、契約やお金に関する大切な書類はファイルボックスにしまい、それ以外は捨てる
  • 積ん読本は1週間以内に読まない本は捨てる、過去の古い情報の書籍も捨てる
  • スマホで写真にとってそのままバックアップする
  • 断捨離をイベントにするとおっくうになるので、週に1回、家全体の掃き掃除と整理整頓を行なう
あなた
あなた

基本的に「捨て」だったw

まとめてわかりましたが、私は完全なるミニマリストではないので完全に手放す一択よりも「捨てるかクラウドに置いておく」スタイルです。

また会えると思うから送り出せる

買いなおせると思えば意外に捨てられるものですし、思い出の品であれば真剣に厳選した数点は残すことがあってもそれ以外は画像データにすれば思い出せます。
衣類と書籍は流行りすたりが早いので、数年前に買ったものだとそれ自体が古臭くなることも多々あります。
そう考えると流行に流されないような、いわば「つまらなくてありふれたもの」に行きつくのですが、そういうので問題ないんだと気付くと断捨離が一層はかどります。

あなた
あなた

ド定番にいきつくってことなのかもね。

「手放してもいつでもアクセスできる」という安心感があれば手放せるのです。
結局よほどのことがない限り、買い直さないのですけどもね。

ソトでやること。

住環境の断捨離で見落としがちなのが、周辺環境です。

例えば自宅が商業地域にあって、近隣に大きなショッピングモールがあるとか交通量が多い幹線道路がある場所だと、常に騒音が付きまとうでしょう。また消費の誘惑が多いのも考えものです。
かといって周辺が山林とか里山で、春先にはクマなどの野生動物が時々出没するエリアというのもまた大変です。

その野生動物、凶暴につき

都市部にお住まいの方だと動物愛護などと言って害獣駆除を本気で糾弾する人達がいますが、それこそ安全圏からの戯言でしかなく獣害や死の危険と隣り合わせで過ごさざるを得ない人達の心情に寄り添えない残念な方なのだと思うばかりです。

あなた
あなた

動物園のクマと野生のクマはガチで別の生き物だよ!

私の場合、居住している市町村からの防災無線や防災メールで「○○地区で体長*メートルのクマが現れました」と送られてきます。
むしろ日本国内全体の森林面積は約2500万haと国土全体の7割弱あって、そんな害獣エンカウントエリアが国内では大勢を占めているのです。自然豊かなエリアは大好きですが、自分や家族を守るには本気で対策しなければいけません。なにせ相手は野生動物。人間への忖度などみじんもありません。

あなた
あなた

ヒグマに人間が殺されても自分だけは大丈夫、本気でこう信じてるんだろうな。とても残念。

きっと本当に動物園でしか動物を見たことがないのでしょうね。
それはそれで幸せで何よりです。
ぜひ一緒に暮らしてあげてください、私には到底マネできません。

引き算のための足し算

いずれにしても生活に支障がある要素は不要なのです。
もし引越しができる方ならお金はかかりますが、それも一手です。

かといって安易に引っ越せる方ばかりではないので、カーテンや環境音楽、あるいは香などで快適に過ごせるようにするとか、庭先に電気柵や動物撃退器などで害獣対策するなどで不要な要素を少しでも減らしていくことが有効です。
引き算の環境を得るために環境に投資しなければならない、とは何とも皮肉です。

less is more

引き算の美学について、20世紀建築の巨匠ミースはこんな名言を残しています。
「less is more(より少ないことは、より豊かなこと)」

どんな複雑な建築物でも構築できる現代にあって、この言葉はなかなか雄弁です。
どんなに華美であってもどんなに豊かそうに見せても、本当に豊かなのは「少なさ」であるということです。

あなた
あなた

「たし算」しか知らないと「ひき算」する勇気が出ないんだよね。

考えてみれば、たくさんの物で豊かさを誇ろうとしてもそれがかえって必死の演出に見えてしまい、真の豊かさとは異なるんだろうなと思わせてしまうように感じます。
ドラマの演出でも貧乏人は物が多く金持ちは物を少なく見せると言われているくらいですから、物が少ないということはそれだけで十分に豊かなのでしょう。

ないものはない

また島根県海士町(あまちょう)は『ないものはない』で有名な自治体です。
これは「本当に何もない」という自虐より「生きるために必要なものはすべてここにある」という強烈なメッセージをたった7文字であらわしています。

ないからこそ良い。
あるものを活かそう。

これは私たちの住環境においても貴重なヒントです。

余白で魅せよう

最近、興味本位で広告やブログなどのデザインに関する書籍を読んでいます。
華美に見せるテクニックやアニメーション、また視覚効果などの技術もさることながら、それ以上に余白に関する内容に関しても記されていました。

あなた
あなた

ムダにブログデザインこだわってるのは、そういうことか……

詰めすぎると視認性を損なうだけでなく息苦しさやチープさをも感じさせてしまい、そのために大切なメッセージを読んでもらえないことが起こります。
住環境も同じで、目に見える要素やデータが多すぎればそれだけで居心地の良くない環境になりがちだということです。

その雰囲気をにぎやか感があって好きだという人もいるでしょうが、快適な住空間としては余白の多い環境のほうがかえってそれぞれ要素本来の価値が際立っていいと思います。
それは自分にとって余計な情報を入れないことで、結果的に余計な浪費や消費しなくなることにつながります。

あなた
あなた

華美すぎるとかえって陳腐に見えちゃうよね。

結局、お金を使うのはあなたの感情次第なのです。
感性は大切ですが、感情を揺さぶられにくくしておくことでお金を失わないようにすることも大切だと思います。

次回は紙類を捨てるについて考えてみたいと思います。

今日もお付き合いいただきありがとうございました。

マー
マー

無いことが最高の価値