みなさんこんにちは、マーです。
今回は断捨離の「離」、つまり離行(りぎょう)をかんがえてみましょう。
離行とは執着から離れる行動を指します。こと断捨離というと捨てるばかりがフォーカスされがちですが、本来の意味は断行・捨行・離行すべてが断捨離の構成要素となります。これは私の解釈ですが、離行とは単に物質から離れるだけでなく、人や考え方など自分が何らかの執着を持っているものすべて
とはいえ、すべてのものから離れよという修行僧のような考えを説くつもりはありません。断行の話題の時に「自分にとって本当に必要ではないもの」と伝えた通り、本当はなくてもよいものから離れていけばよいのです。
物だけでなく、時には会社、家族、自分の所属するコミュニティから意図的に離れることで、それまで常識と考えていたものが実はそうではなかったと気付くことができます。それまでの当たり前が本当は当たり前でなかったと気付き、失って初めてありがたみがわかるようになります。考え方の話になってしまいますが、無意識のうちに積み重ねてしまった執着を一つづつ手放すことで、見栄や自己顕示欲、物欲、しがらみのある人間関係、従来持っていた価値観などから離れていきましょう。すると自分の中に新しい視野が生まれます。これは古い価値観に縛られずに生きるために大事なことで、ひいては自身の老害化を防ぐことにつながります。考えてみれば、価値観が古いままだから親世代と同じような消費をし、それを次の世代に押し付けてしまうのです。本当はもっと有意義な価値観や使い道があるにも関わらず、です。今の価値観が最善とは限らないのです。
断捨離は1回で終わりということはありません。断行・捨行・離行を繰り返すことで執着を手放し、それでもなお残ったものこそが愛着となります。つまるところ、離行とは繰り返すことで自身が本当に大切にすべき本質にたどり着く行動哲学と言えます。
ですから、断行・捨行・離行は一度行えば終わりではなく、その後も繰り返すことが大事です。定期的に断捨離を行なって、物欲をはじめとした欲望を減らし、本当に大切な物事に注力していくことが大事です。
次回はこの断捨離を定期的に続けられるような考え方や行動、また注意点について考えてみましょう。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。
執着から離れよう。