みなさんこんにちは、マーです。
今回はFIREの実現を阻むいくつかの壁について考えてみたいと思います。
まずは貯蓄の壁。
名著「バビロンの大富豪」では10%と謳われていましたが、手に入れた所得をできるだけ多く使いたいと考えるのは誰でも考えるところです。これは「パーキンソンの法則」と言って、人は時間やお金といったあらゆる資源をあればあるだけ使ってしまう心理が働くことを意味しています。しかしそれでは貯蓄は貯まらないのです。収入が増えたら貯められると考える人もいるようですが、収入が増えたところでその分支出も増やしてしまい、結局貯められないまま人生の時間を消費していくのです。
FIREをするしないにかかわらず経済的に困らない生活を送りたいなら貯蓄は必須です。しかし貯蓄はなかなか難しいと感じる人も多く、毎月給料日前には突然の出費におびえつつ生活する人も少なくありません。
給与所得を得ているのなら、毎月一定の率で蓄えておくべきです。そのためには入金直後に先取り貯金する方法が有効です。貯蓄用口座を作ってそこに貯めてしまうのです。使い切った分を貯めようとするから貯められないのであって、使う前に貯めてしまえば残りでやりくりせざるを得ない状況に追い込むのです。
そして貯蓄を始めると、一定額を超えるのが難しいことがわかります。それを壁と表現されるのですが、よく言われるのは100万円の壁、500万円の壁、そして1000万円の壁です。
100万円は資産形成において重要な額で、この額以上に貯められるかどうかでその後の人生が変わります。100万円という金額を考えたとき、正直言うと資産形成するには心許ない金額と言えます。100万円を利回り4%で全額投資しても年間4万円、月額3,333円ですから、生活を豊かにするには力不足です。
重要と書いたのは、貯蓄ができなかった人が貯蓄できるようになった成果として実感できるからです。給与所得者やパート・アルバイト労働者が賞与などで100万円をいきなり手に入れることはまずなく毎月コツコツ貯め続けた結果100万円に到達できたことを考えると、決してまぐれではなく貯められるようになったためと考えることができいます。ゼロだった人がイチになるわけですから、この壁を超えることが重要で一番最難関の課題だと思います。
そのあとに500万円の壁がありますが、これは突然の出費で達成が遠のくことが壁となる大きな要因です。貯蓄できる仕組みを構築したものの、大型家電や自家用車の購入で資産を減らし500万円が遠のくのです。あるいは貯蓄できたことに対し何らかのご褒美として大きな買い物をしてしまった場合も遠のく理由です。私の体感からすれば、100万円の壁を超えたとしても次の目標が5倍の金額ということでせっかく最初の目標を達成したのにと軽く絶望を意識してしまう目標でありました。それで時間をかけながらも少しずつ貯めて、時折車を買ったりしてまた資産額を減らしてやっと到達できる金額が500万円です。貯蓄習慣が身についたものの遠い道のりを歩まざるを得ないという意味で100万円の次に来る壁が貯蓄500万円です。
そして1000万円の壁です。貯蓄習慣が身につきわずかながらも株式投資で収益が得られるようになってくると総資産額の増え方が加速します。もちろん前目標の倍額ですから時間はかかるのですが、投資に投入できる金額が増える分、100万円から500万円までに要した年月よりは短くなる可能性が高いです。このステージでは貯蓄だけでは増えないので投資にチャレンジしないと経済的自由に到達しにくいということを深く理解できることが重要なポイントです。
これらの壁を一つでも超えたら、FIREは難しいまでもその後の人生は今より生きやすくなるでしょう。
壁のギリギリで次に進めない時期が続くととてももどかしいです。この感情は、実際に壁に直面すると多くの人が感じます。それでも腐らず淡々と貯蓄を続けていくのです。その積み重ねが壁の突破につながります。
次回は心理的な壁、時間の壁、また貯めた貯蓄額によってどんな心境が得られるのかを考察してみます。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。
あせらず一つづつ壁を乗り越えていこう。