【防災考察③】水の備えと保存の知恵~3日分から始める防災習慣

みなさんこんにちは、マーです。
今回は水の備蓄について考えてみたいと思います。

あなた
あなた

水かぁ、たしかに生きるには大切だよね

災害時、食はガマンすればなんとかなります。
電気やガスが止まっても、まだなんとかやりくりできます。
しかし「水」だけは、代替がききません。

あなたの半分は水分

「バファリンの半分はやさしさ」とはよく言ったものですが、あなたの半分以上を占めているものがあります。
それは水分。
成人男性の60%、成人女性の55%は水分でできていると言われています。

あなた
あなた

「人間の半分以上は水分」だった

子どもほど水分量が多くなり、幼児65%、乳児70%、新生児は80%。逆に高齢者は50~55%であるといわれています。(参考:大塚製薬
人間は水でできているといっても過言ではありません。

そして、水を一滴も飲まないと人間は4~5日程度で死んでしまうと言われています。
水を絶やすことは自分を失うことでもあるのです。

あなた
あなた

食料より重要じゃん!

一人当たり1日3リットルの水が必要

人間は呼吸、消化、発汗によって、運動などをしていなくても水分を失います。
ざっくりですが体重1kgあたり30mL~40mLの水分補給が必要となります。(参考:ブリタ

あなた
あなた

すると一人当たり何Lかな?

これは体重60kgの人で1.8L~2.4L程度の水分補給が必要となります。
しかしこの数値はあくまで「食事で摂れる水分量」を含んだものなので、純粋に飲み物で摂る量はおよそこの半分くらいと考えると良いでしょう。
また運動や力仕事で汗をかいた場合には、この数値以上の水分補給が必要になります。

さらにこの数字は飲料用と調理用を含んだ数字です。このほかに衛生面等を考えると一人当たり1日3L以上あると安心ではないでしょうか。(参考:農林水産省

保存水VSペットボトル水、どちらがお好き?

先に結論から言うと「どちらでもいい」です。

あなた
あなた

どっちでもいいんかーい!

保存水は、賞味期限は長いものの少し高価で、用途としては完全に飲料目的です。
対するペットボトル水は、賞味期限は1~2年で安価に手に入り、用途としては日常用だったりローリングストック用です。

ざっくりまとめれば、保存水は「長期保存の保険」、ペットボトル水は「日常備蓄の主力」です。
つまり、どちらが良いかではなく「役割が違う」というのが現実です。

あなた
あなた

ふーん、じゃどっちでもいいのね

お好みでいいと思いますが、私なら普段使いに応用できるペットボトルがいいと思います。
これは保管の話になりますが、直射日光や高温多湿を避けて保管することを考えると「しまいっぱなし」になるリスクもあります。
保管場所にたどり着けないとか水質が変化して飲めなくなってしまったということがないよう、ローリングストックで使いまわすのが良いかと思います。

ただしあくまでも好みの問題ですので、保存水を否定するつもりはありません。
それぞれに合った方法で「続けられる備え」を選びましょう。

非常時の水は「①飲料」「②調理」「③衛生」の順で

前述のとおり、体内に取り入れる水分量が生死をわけます。
そう書くとトイレや手洗い、洗顔など衛生に関する水を気にする方もいますが、そこで水を消費しないように携帯トイレや手ぬぐいなどがあるのです。
ふだんの生活通り「なんでもかんでもジャージャー流す」のは、災害時ではNG行動になるので控えましょう。

裏ワザ 発災直後に浴槽へダッシュ!

発災直後でも水道水が出せるケースがあります。
そのときはすぐに浴槽や飲料水タンクに水道水をためましょう。
その後、断水して1か月以上水道水が出せなくなる可能性もあります。

あなた
あなた

なにその情報?有料級すぎん?!

発災直後は誰もが「食」ばかり危惧するので「水」の重要性を忘れがちになります。
人間は食べなくてもすぐには死にませんが、水ばかりは命に関わります。
「強烈な縦揺れ」が収まったら、まずは全力で水を確保してください。

「隠れ非常水源」を活かせ!

ペットボトルや浴槽だけが非常時用の水ではありません。
隠れた非常水源も有効に使いましょう。

あなた
あなた

隠れた非常水源?

具体的には給湯器タンクとか雨水タンクに水が残っていたり、また近隣の公園には防災井戸が設置されていたりします。
そうした設備があるかという問題にもなりますが、エコキュートやガス給湯器には100~300Lほどの水が常時ためられています。
いずれも飲用には不向きですが、生活用水としてなら使えます。

そういった水源を知っておくだけでも、防災対策につながります。

水の備蓄は「日常の延長」でできる!

防災と聞くと、特別に準備しなければいけないように感じますよね。
しかし実は「日常の延長線上」にあるのが本当の備えです。

あなた
あなた

防災用の水は、正直買うタイミングが難しいんだよね~

たとえば2Lペットボトルの水を1本飲んだら、1本多く買い足す。
その繰り返しだけで、いつの間にか3日分の水がそろいます。

水に限らず、備蓄とは「防災」ではなく「生活の延長」です。

今日の小さな行動が、未来の自分と家族を守ります。
水を備えることは、「生きる力を蓄えること」。
それは誰にでもできる最も身近な防災です。

あなた
あなた

防災って、こんなに身近なことだったんだね

次回は電気の備蓄について考えてみたいと思います。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。

マー
マー

数日分の水を備えよ