みなさんこんにちは、マーです。
今回はほどよい生活費について考えてみましょう。
その平均値はあてにならない
毎月の生活費はいくらかけるのが適切なのでしょうか。総務省統計局が公表している家計調査によると、2人以上の勤労者世帯の消費支出は1カ月平均295,518円です。(2024年11月分)
ただしこれは平均額なので居住地域や職業等によって月50万円台だったり月10万円台だったりします。そしてもう一つ注意すべきは、実際に平均値どおりの人はいないということです。

いろんな人たちをひっくるめての平均値だと、あたしとは全然違う!
どんな統計であっても同じですが統計上のデータに平均とまったく一致する人はいません。
上記データの場合で言えば、支出内訳は食料90,036円、住居20,616円、光熱・水道20,301円、家具・家事用品12,259円、被服及び履物11,074円、保健医療16,075円、交通・通信40,455円、教育9,336円、教養娯楽30,781円、そしてその他の消費支出44,584円となっています。(参考:総務省家計調査報告2024年11月分)
ですから平均値は参考程度にとどめておいて、あなたはどの費目にいくら費やすかを考えてみてください。
今かけている生活費は富を築く大きな障壁
例えば食料90,000円もかける必要はないけれど毎月の家賃に100,000円は必要だとか、毎月の通院はないがその分の生命保険料で10,000円必要と洗い出してみるのです。
そしてこれだけでは終わらせずさらに一歩踏み込んでみましょう。その費目は本当に必要かとひとつずつ問うのです。
働けなくなった途端、生活費は凶器に変わる
おそらく99%の人はどの項目も必要だと考えます。ですがリストラされるとか大病を患うなど今後どんな状況が待ち受けているかわからないのに月30万円弱もかけなければ生活していけないというのは少々リスキーな生き方だと私は思います。

家族構成にもよるけど、そこまでかけなくても生活できるよね?
今の収入が確実に一生涯続くとかすでに経済的自由を達成したという訳でなければ、毎月30万円の生活費は多くの人にとって富を築く大きな障壁になります。
平均値はセーフの金額じゃなくて超えたらアウトの限界値
平均値があるからと言って平均値に合わせる必要はありません。むしろ平均値を狙えば狙うほど他の人と同じようにインフレで苦しむことになります。他人より生き抜くことを考えるなら人並みではなく、他人より少ない生活費を実現していくしかありません。
とはいえ真夏に冷房を使わないとか真冬に暖房を使わないとか、ともすれば生命を危機にさらすようなほどまで生活費を落とす必要はありません。

ケチらずエアコンを使うってことだね。
自分で必要経費と思い込んでいる費用が本当に人生に必要なものか度を超えた浪費なのかをしっかり見極め、できる限り支出を削減していくのです。
すべての支出は、本当にそれだけかけなきゃいけないものなの?
住宅やカードでローンや借入金があるなら別の金融機関で金利の低いローンに借り換えられないか調べ実行するとか、子供の教育費を聖域にして何の対策もせずに不可侵領域にしてしまっていないかとか今より改善の余地は1つや2つはあるものです。
すでに書いた格安SIMとか生命保険、サブスク類の見直しはすでに実施済でも更に見逃している支出削減はやったところでリスクはないし、やらない理由はありません。
二極化しているのに「人並み」がいるわけない
昭和末期や平成初期に蔓延していた「総中流」は今や完全に崩壊しています。
「人並み」といった幻想に取りつかれることからいち早く卒業して、「あなた」が最低限満たされる程度のほどよい生活費にシフトしていきましょう。
今後はインフレで物価は上がるうえに増税や社会保険料増額で「人並み」の生活すらもままならなくなります。

「一億総中流」?もはや死語よね。
もういい加減、夢から覚めましょう。平均値どおりの人間などいません。
次回は生活費捻出の上級編を考えたいと思います。極端な話、劇薬です。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。

すべての費用と真摯に向き合え
生きぬく!研究所 
