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FIRE(経済的自立)の種類を考察する~お金について考える | 生き抜く!研究所

FIRE(経済的自立)の種類を考察する~お金について考える

みなさんこんにちは、マーです。

今回はFIREの種類について考えてみたいと思います。

そのまえに「RE(Retire Early)」の部分は、従来からある「早期リタイア」と何か違いがあるのでしょうか。

早期リタイアとは、退職までに一生働かなくても生活できるほどの蓄えを備えて退職することを指します。まったく働かずに貯め込んだ蓄えを切り崩しながら生活していくことを指します。しかしFIREの幅は広く、場合によっては働くことを否定しないFIREもあります。

簡単にFIREの定義をまとめました。

  • Fat FIRE(ファットFIRE):不労所得でぜいたくに生活する経済的自立
  • Lean FIRE(リーンFIRE):不労所得で最低限度の生活を楽しむ経済的自立
  • Side FIRE(サイドFIRE):資産収入と個人事業で賄う経済的自立
  • Barista FIRE(バリスタFIRE):資産収入と短時間労働で賄う経済的自立
  • Coast FIRE(コーストFIRE):リタイア後のための資産形成を達成した経済的自立
  • FIRA60(Financial Independence, Retire Around 60):60歳前後でリタイアできる経済的自立
  • FIRO(Financial Independence, Retire Optional):一定以上の資産を築きいつでもリタイアできる経済的自立

後半はRE(Retire Early)といいながらも労働を続ける経済的自立となっています。だから厳密にはFIREのくくりに入れてはいけないのかもしれませんが、経済的自立であることには違いないので私はFIREの仲間ととらえています。

実際にFIREするまでにいくら必要かは人によって異なるので一概に言えませんが、一説には年間生活費25年分と言われています。この25年というのは1998年に米トリニティ大学のグループによって発表された資産運用に関する研究で「毎年、投資元本の4%未満を生活費として切り崩しても、その後の30年以上に資産が尽きる確率は非常に低い」という内容から、年4%(=4/100)の逆数、つまり25倍(=100/4)という数字から導かれたものです。

もし年間の生活費が300万円だとしたら、FIRE実現に7,500万円の元手が必要となるということです。

考えてみれば7,500万円は結構な大金で、個人で有するには相当厳しい金額です。前回述べた通り総資産100万円未満世帯が全体の33.3%もいるこの国では、現実的ではありません。しかし同調査では全世帯の31.2%は金融資産保有額が1,000万円以上もあるのです。それくらいのまとまった資産があればFat FIREは難しくともSide FIREやBarista FIREは実現できるのです。

そしてそのためには貯めるだけでなく支出削減も大いに有効です。仮に年間生活費を300万円でなく半分の150万円に抑えたらFIREに必要な元手は3,750万円となり、より現実的な金額になります。それでも高額です。高額ですが、しっかり貯蓄しなければ終身労働確定です。

人生100年時代と言われるようになってきました。そして年金受給時には今日時点より金額が減るか、額面は減らないまでも金銭的価値は下がるかという予測もあり、金融資産を持たない人にとって長く働かざるを得ない未来が待ち受けているとしたら、今やるべきは貯蓄でしょう。

まずは上記FIREの実現方法、そしてそのあとはFIRE実現に向けた貯蓄と貯蓄率、また貯蓄の壁について考えてみましょう。

今回もお付き合いいただきありがとうございました。

マー
マー

FIREを視野に入れてみよう!

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