みなさんこんにちは、マーです。
今回はFIREについて考えてみたいと思います。
FIREといえば英語で火を表す言葉ですが、近年では経済的自立を表す「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取った造語で、資産運用によって経済的な自立を実現し、早期に仕事をリタイアするライフスタイルを指します。平たく言えば「とっとと貯めて早く仕事をやめよう」ということです。ここで謳っている「仕事」とは労働者として雇われる仕事人生のことです。
先に言いますが、私は決して仕事を否定しているわけではありません。仕事に情熱をもって日々過ごしている人に対して水を差すつもりは全くありません。しかし一方で、仕事に情熱を見いだせていない人が全世界145か国中、日本は最下位というデータもあり、大多数の日本人は仕事に対してポジティブな感情を見いだせていないのもまた事実です。私自身も業務によっては憂鬱感すら感じることもあり、今日も頑張って働こうとまったく思えない日々を送っていたりします。
転職という手もありますが、モチベーションの下がった状態で仕事を続けていると今やっている業務以外は自分にはできないのではないかとか、自分にやりたいことなんてないとか、ぐるぐると反芻しがちです。また社会の仕組みもまだ転職に対してポジティブなものではなく、履歴書に経験会社数が増えれば採用を控えるとか、求人票と実際に働き始めた内容が乖離しているとか、自己都合で退職すれば失業給付(基本手当)をもらうために1週間+2か月も待たなければならないという縛りがあったりと、少なくとも令和6年の時点の日本において転職はまだまだ気軽にできるものではありません。失業給付は来年4月に給付制限期間が2か月から1か月に改正されるようですが、総資産100万円未満の世帯が全体の33.3%(「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」)もいるこの日本では、その1か月すらも無給は苦しいという人は多いでしょう。
労働者として勤労収入を得るだけだとお金は貯まりにくいし、年金受給してからも最低限での生活を強いられる可能性は高いです。その年金すらも少子高齢化の進む日本では、年金制度は崩壊しないまでも受給開始年齢が上がっていく可能性が非常に高いです。つまり勤労や年金のみに頼った生活設計だといつまでもつらい状況で生きていかなければならなくなります。
いわば会社や国に生殺与奪権を握られている状況です。私はこんな未来は送りたくないし、みなさんにもそうあっては欲しくないです。
本気で生き延びたいのなら、毎月の勤労収入だけで食いつなぐことより勤労収入以外の収益源で経済的自立状態を作り出していくことは間違いなく必須でしょう。そこで近年話題となったFIREについて考えてみたいのです。
そう書くと、私は高給取りだとか大手企業に勤めているから問題ないという人もいるでしょう。しかしいくら高給取りであってもあなたが労働をやめた時点でお金が入ってこなくなるのだとしたら、それは経済的に自立しているとは言えません。
次回以降ではFIREの種類、そして実現方法を考えてみましょう。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。
労働以外で経済的自立を考えてみよう