貯蓄優先か投資優先か~お金について考える

みなさんこんにちは、マーです。

今回は資産形成に向けて貯蓄する場合、貯蓄するか投資するかの判断について考えてみます。

あなた
あなた

そうだよ、いつまで貯めたら投資はじめていいのか教えてよ!

というのも、資産形成を始めたばかりのときは投資を始めようにも生活防衛資金も貯めなければいけないし、仮に投資しても得られる配当所得が微々たるものであれば貯蓄を優先すべきという時期を誰しも経験すると思いますが、それではいつになったら投資を本格化すればいいのかわからないという疑問を資産形成初期の私が感じていたからです。

すでに答えは出ていた

実はこの問題について記している名著がありました。「JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則」(ニック・マジューリ著)という本です。

あなた
あなた

もう出てたw

これによればまず「お金がない人は貯金を、お金がある人は投資を重視すべき」とあります。

具体的には「今後1年間に無理なく貯金できる額(=予想貯金額)」と「今後1年間に予想される投資収益(=予想投資収益額)」を比較して、予想貯金額が多いなら貯金を増やすことに集中すべきと記されていました。

つまり予想投資収益額が多いなら所有している投資資産の配分調整に多くの時間を割くべき、そしてそれらの数値が近い場合は両方に時間を費やすとよいということです。

資産形成初期は「予想貯金額>予想投資収益額」

あなた
あなた

?? つまりどゆこと?

具体的な金額で考えてみましょう。もし平均利回り4%の投資資産を300万円保有しているAさんが毎月5万円貯金できるとするなら、予想貯金額は年間60万円。対して予想投資収益額は年間12万円となり、予想貯金額>予想投資収益額なので貯金を増やすことに集中すべきとなります。

この考えで同じ毎月5万円貯金でいくなら、投資資産1500万円以上で投資資産の配分調整を重視しなさいとなります。

とはいえ、まったく投資するなとは書かれてない

ただ、よく考えれば1500万円貯まるまで投資せず貯金するだけでは資産形成に膨大な時間がかかり現実的ではありません。

あなた
あなた

だよね。1500万円は気の遠くなりそうな額だよ。

残りの投資資産1200万円分を貯金で貯めるには240か月、つまり20年間も要するのでその期間を新NISA等で投資しないのは本当にもったいないことです。

幸い同著では貯金を増やすことに集中すべきと記載されているだけでまったく投資するなとは記載されていませんので、現実に即して解釈するならば「予想貯金額>予想投資収益額であるなら、貯金を優先させつつ多少は投資にも注力しよう」となるでしょうか。

投資なしで数千万円貯めろは無理ゲー

もう一つ考えるならば、同著を厳格に適用させると貯蓄率が高ければ高いほど予想貯金額が莫大になり投資資産に注力できるタイミングが遅くなってしまう危険性もあります。

もし毎月10万円貯金できるなら投資資産は3000万円となり、それこそ投資なしで達成するには非常に難しい金額となります。

あなた
あなた

毎月10万円を25年間ってちょっとムリ。

この貧しくなった日本で生きぬくことを考えると、インフレで通貨価値の下がるなか投資なしで数千万円を貯めてから投資しましょうではあまり良い助言になるとは思えません。

かといって生活防衛資金もなしに投資に全額集中というのもリスキーです。

1年分貯めたら投資を始める

ですから生活費の1年分程度を生活防衛資金として貯めてから、少しずつ投資を始めてみるのがちょうどよいやり方ではないかと思います。

そう考えると「生活費1年分の手持ち現金がなければ貯蓄優先、あれば投資優先」でもいいのかもしれません。この辺は人によって生活の仕方もありますから、あなたの心地よい境界の金額を考えてみてください。

次回は程よい生活費の探し方を考えてみましょう。

今回もお付き合いいただきありがとうございました。

マー
マー

手持ち資金額で優先度を決めよ