【FIRE考察④FIRE適性チェック1】貯蓄・支出・投資・リスク耐性を自己診断!

みなさんこんにちは、マーです。
今回はFIRE(経済的自立)適性の有無について考えてみましょう。

おさらい。FIREの種類編

FIREといっても様々な種類があることは以前書きました
ざっくり言えば労働を伴わない完全FIREか、自分のできる範囲での労働を伴うSideFIREになります。

よくイメージされがちなFIREは働かず悠々自適に生活できるFatFIREでしょうが、難易度からすればSideFIREを目指すのが現実的です。

1.貯蓄率チェック:「有り金全部使っちゃう人は終身労働確定」

いきなりですが質問です。
お金を貯めるために大切なことは何でしょうか?

あなた
あなた

やはり高収入じゃないかしら?

いえいえ、答えは貯蓄率ですね。
もちろん高収入であるに越したことはありませんが、入った分だけ使ってしまえばお金は残りません。

ちなみに貯蓄率は次のように計算します。

  • 貯蓄率(%) = 貯蓄額 ÷ 可処分所得(手取り収入額)×100

もし手取りが月額30万円、貯蓄額が10万円なら貯蓄率は33%です。

あなた
あなた

貯蓄率33%って結構すごい!あたしは……

そういうと「そんなに貯められない」という人がいますが、ここで大切なことはまずあなたの貯蓄率を知るということです。
数値で比較したくなる気持ちを抑えましょう。

そこから、ざっくりとしたスピード感をまとめてみました。
うまい例えが見つからないので、桃太郎電鉄のカードになぞらえてみます。

  • 貯蓄率50%以上(得点4点):リニアモード(約10~15年で達成可能、完全FIREの素質あり)
  • 貯蓄率30~49%(得点3点):新幹線モード(約15~20年、SideFIREが現実的)
  • 貯蓄率15~29%(得点2点):特急モード(20年以上)
  • 貯蓄率14%以下(得点1点):各停モード(FIREより老後資金計画向け)
     ※年数は目安で、投資利回りや支出削減によって変動します。
あなた
あなた

貯蓄率10%もむずかしいよ。

大丈夫です。節約や副業ですこしずつ貯蓄率をあげていきましょう。

2.支出管理力チェック:「『稼ぐ』より『使わない』の破壊力は半端ない」

あなたの毎月の生活コストはどれくらいでしょうか。
もちろん月によって変動するはずですが、毎月このくらいという金額はあると思います。

あなた
あなた

えーっと……いくらだったかな?

えっ?知らない?
そしたら、まずはおおよその金額をつかむところから始めましょう。

FIRE達成を左右するのは「いくら稼ぐか」より「いくら使わないか」が大きい。
だって、あるだけ使ってたらFIREなんかできませんよね。
余剰資金があっても使わず、それでいて満足度が高い人ほど、FIRE適性が高いといえます。

2-1.固定費・変動費がおおよそいくらかチェックしましょう

固定費とは家賃・住宅ローン・通信費・保険・光熱費など毎月の支出額が決まっている支出項目のこと。いっぽう変動費とは食費・日用品・娯楽・交際費など月によって支出額が異なってくる支出項目を指します。
以下の項目で「はい」か「いいえ」のどちらに該当するか思い出してみましょう。

  • 固定費は年1回以上見直していますか?
  • 家計簿アプリやExcelで毎月の支出を記録していますか?
  • サブスクは全て把握しており、不要なものは解約済みですか?
  • 衝動買いはほとんどしませんか?
  • 食費や光熱費に上限を設定していますか?

2-2.生活コストの圧縮度をチェックしましょう

つづいて過去1か月の給与と支出額の明細を見くらべてみましょう。支出額の抑え方は過去の記事をご覧くださいね。

  • 支出が手取りの50%以下(得点3点):超効率的(完全FIREも視野にはいるかも)
  • 51~70%(得点2点):バランス型(SideFIREに好適)
  • 71%以上(得点1点):要改善(節約または収入増で貯蓄率を引き上げましょう)

3.投資スタイル診断:「無謀と臆病、どっちもダメ!ゼッタイ!」

同じ資産額でも、投資のやり方次第でFIRE達成スピードや安心感は大きく変わります。
ここでは「あなたの投資スタイル」を4タイプに分けてみましょう。

3-1.あなたの資産配分をチェック

純資産に対して下記を持っている割合はそれぞれ何%でしょうか。

  • 株式(国内/海外)
  • 投資信託(インデックス/アクティブ)
  • 不動産
  • 現金・預金
  • その他(債券・金・仮想通貨など)

3-2.あなたはこんなタイプ

(1) 超堅実派(現金比率50%以上)(得点1点)
 - メリット:暴落でも安心、生活防衛資金が厚い
 - 注意点:資産成長は遅く、完全FIREは無理ゲー

(2) バランス派(株・投信50~70%+現金20~40%)(得点3点)
 - メリット:リスクとリターンのバランスが良い
 - 注意点:大きな上昇相場では機会損失もあり得る

(3) やや攻め派(株・投信70%以上)(得点3点)
 - メリット:資産形成スピードが早い
 - 注意点:下落時の精神的ストレスが大きい

(4) 超攻め派(レバレッジ・集中投資・仮想通貨多め)(得点2点)
 - メリット:短期間で大幅増の可能性
 - 注意点:資産減少リスク大、FIRE後の安定性に不安

どれが良くてダメかというより、あなたに合ったタイプをあらためて把握しましょう。

あなた
あなた

ギャンブル怖いし、銀行預金でいいんじゃないの?

多くの家庭では「お金を貯めるなら銀行預金、投資は危険行為」としか教えていません。ですが、それだとインフレで今後の資産価値を失う一方です。すでに昨今の値上げラッシュで痛感していませんか?

3-3.FIREタイプとの相性

経済的自立を目指すのはいいですが、スピードの出しすぎも危険です。
攻めすぎて詰む、だけは避けましょう。

  • 完全FIRE狙い:「バランス派」「やや攻め派」が向きやすい
  • SideFIRE・BaristaFIRE:「超堅実派」でもOK(収入源が別にあるため)
  • CoastFIRE:若いうちは「やや攻め派」、達成後は「堅実派」にシフトでいいかも

4.リスク耐性チェック:「なにがあっても『信じる』」

長期保有すると必ずやってくる暴落イベント。
そんな暴落時にどれだけ冷静でいられるでしょうか。
ふだんの投資計画が試されるときです。

極端な話、「証券会社へいっさいログインしない」のも正解です。

4-1.心理傾向の自己診断(Yes/No)

次の質問に直感でいいので、「はい」か「いいえ」で考えてみてください。

  • 保有資産が20%下がっても売らずに持ち続けられますか?
  • 株価アプリをまったくチェックしないでいられますか?
  • 過去に下落局面で買い増しができた経験がありますか?
  • 暴落時はニュースよりも長期計画表を見返しますか?
  • 周囲の意見やSNS・Youtubeなどの声にまったく流されないでいられますか?

4-2.ざっくり耐性判定

では、先ほどのテストで「はい」の数はいくつになりましたか?

  • 「はい」が4~5点(得点3点):高耐性タイプ(FIRE適性あります!)
  • 「はい」が2~3点(得点2点):中耐性タイプ(計画は維持できるけど注意が必要です)
  • 「はい」が0~1点(得点1点):低耐性タイプ(感情に流されやすく計画崩壊リスクが大きいです)

4-3.改善のヒント

もし改善させるなら、こうしてみましょう。

  • 投資額を減らすか現金比率を増やして精神的余裕を作りましょう。
  • 過去の暴落事例を学び、「一時的な下落」の感覚を養いましょう。
  • 自動積立設定や長期運用ルールを事前に決めておきましょう。

完全FIREすると資産の取りくずしが始まります。そうなるとより暴落耐性がキモになってきます。
そうなったらいっそのこと何もしないでおきましょう。
下手に売ろうとするから損するのであって、株価を見ずに手放さないのも大事な戦略です。
長期で見れば資産価値は上昇していく性質があるのですから。

あなた
あなた

FIREは考えていないけど、貯蓄率はあげていこうかな?

ちょっと長くなりました。
続きは次回にします。

マー
マー

全部使うな、攻めすぎるな