みなさんこんにちは、マーです。
今回は「FIRE前にやるべき断捨離」について考えてみます。
負荷の軽さが生きやすさのコツ
FIRE(経済的自立)をするしないにかかわらず、人生をより生きやすくするには「負荷が軽いこと」が大切です。
例えば、働く義務があるからとか継ぐべき実家があるからとか、そのほかにも子供や介護、家族や親族などその人なりの事情はそれぞれあります。
そうした負荷のうち、1つでも2つでも軽い負荷に変えられたら、きっと今より少しは生きやすくなるはずです。

モノ捨てりゃいいんでしょ?ハイハイ
ちょっとお待ちを。それだけではありませんよ。
FIREに向けて断捨離するというのは、単に物を減らすだけでなく「自分にとって本当に必要なものは何か」を見直すプロセスでもあります。
今回は持ち物だけでなく価値観や考え方も含めて7つ挙げてみたいと思います。
1.【モノ編】節子それ「資産」やない、「特級呪物」や!
みなさんいろいろモノを買っていると思います。
家電、家具、衣類、書籍……なんなら推しグッズという人もいるかもしれませんね。
あなたの癒しになるようなアイテムまで口を出すのはヤボですから、そこには何も言及いたしません。
ただ、アイテムの中には維持コストがかかるものもたくさんあるのではないでしょうか?
持っているだけでコスト垂れ流し

置いてあるだけだよ?お金かけてないよ?
そう思うかもしれませんが、維持管理の手間がかかったり、心理的に負担がかかるものもコストと考えると意外に多くあるものです。
使っていなくてホコリまみれの家電とか、サイズが合わなくて着られない衣類とか、読みたい本なのにそのまま放置してて気が滅入るとか、見るたびに自己肯定感が下がり気が滅入ってしまうものです。
マイナスをもたらす、それって「呪いのアイテム」とどう違うの?
所有しているだけでそうしたコストを支払うものは、あなたにマイナスをもたらすという意味で負債です。
購入時に高かったとか、今はまだ使う時期じゃないとか、私も貯めがちなので気持ちはわかります。
しかし、「いつか使う」は永遠に来ません。
「持っているだけで豊か?」んなこたぁない

昭和生まれのおじいちゃんおばあちゃんは「たくさん持っているのは豊かな証拠」って言ってたよ?
「物はたくさん所有していたほうが豊か」、とりわけ中高年に多い価値観ですが、これはもう完全に時代遅れです。
だってその理論で言えば、ゴミ屋敷住人が一番豊かという話になってしまいますよね。
そうでなくとも、たくさんの物に囲まれて毎月ローンに追われてカツカツな状態を自分で作り出しておいて、これで豊かな訳がありません。
いい加減、もう認めましょう?
住宅・クルマ・保険・家電・家具・服・本など、維持コストがかかるものは資産ではなく「負債」です。
あなたのポケットからお金を奪うものは、やはり負債でした
「金持ち父さん貧乏父さん」で有名になったロバート・キヨサキ氏の言葉を借りれば、「あなたのポケットからお金を奪うものは負債」です。
持っているモノを手放す時は他人が思うより価値があるものを捨てるように感じるからつらいのですが、所有する存在を一つずつ手放していかないとFIREのハードルは下がりません。
2.【人間関係編】ならばこちらも訊こう。一体いつから、人脈はプラスしかないと錯覚していた?

人間関係も捨てるの?
人とのお付き合いは、大事だと言われます。
人間は一人で生きていくことは難しいし、誰かの協力でできることや新しいコラボレーションが生み出されることも考えると、確かに人間関係は大切です。
ただ、そこで思考停止していませんでしょうか?
「毒」を強要するいかれた世界線
「毒にも薬にもならない」という言葉がありますが、世の中には「毒しかない」交流もまた多いと思うのです。
それは義務的参加の飲み会だったり、場合によっては相手がこちらを利用してやろうと近づくケースなどもそうです。
しかもパワーバランス的にお相手しないといけないからという謎の圧力をかけてくる組織風土では、組織の上位にいる人間がどうしてもお義理で出席しないといけない指示や雰囲気を出してくるから本当に質が悪いものです。
搾取する人から徹底して離れろ
人間関係はFIREしても会いたい人だけに絞っていいと思うのです。
戸籍上が親族だからとか、会社とか取引の関係だからとか、そういうのを一切抜きにしてあなたの時間や善意、ときには資産をかすめ取ってしまおうと考えている人は全員「搾取する人」です。
どうせ経済的自由を狙っていくのなら、人間関係も自由を狙っていきましょう。

「搾取する人」もいるのね……
FIREはお金を増やすだけでなく、あなたのお金や時間などの資産を守らないと達成できません。
もうええでしょう?
あなたから奪っていく「搾取する人」を相手してはいけません。
3.【仕事観編】やりがい・時間・税社保……ノーガードで奪われるだけの環境で「働く意味」ある?
他人の目を気にしてFIREしない、という人も多いのではないでしょうか?
昼間からプラプラしているとか、世間体的な体面とか、なんなら安定を維持したいだけとかいろいろあって、それで仕方なしに労働を継続している場合もあるでしょう。
働くことは不自由さの代償?
確かに窓際社員であっても、労働基準法では「(1)通貨で、(2)直接労働者に、(3)全額を、(4)毎月1回以上、(5)一定の期日を定めて支払わなければならない」とあるので安定的に稼ぐことはできます。
その代わり、やりがいがある職場とは限らないし、少なくとも労働時間や社会保険料をささげなければならず、これは経済的自由ではないし、なんなら根本的に「自由」でもありません。

そういうのって環境や制度が悪いんじゃないの?
この環境に文句を言ったり諦観するだけなら簡単です。
しかしそれをしたところで、あなたの人生何も変わりませんよね?

うぅ……そうね……
価値観に縛られたら負け
肩書き、評価、安定。
こうした価値観への執着を手放せるかがFIREのカギになるのではないでしょうか。
別に無職でも構いませんよね?
配当収入や不動産収入から税金を支払っているわけだし、何もうしろ指を指されるようなことはしていませんよね?
肩書や世間体がどうであろうと、あなたはただ堂々としていればいいのです。
4.【情報編】ヘイヘイ ビビってる?
FIREを考えているくらいですから、あなたはきっと普段からたくさんの情報を仕入れて勉強している真面目な方だとお見受けします。
ただ、世の中には「不安をあおる情報を流す」ことで稼ごうとする人が多いことも確かです。
身元不詳の変な情報商材屋だけでなく、誰もが効いたことのある大手メディアであっても耳目を集めるために不安をあおるニュースタイトルを多用しています。
なんなら私もこんなふざけた小見出しであおっていますが、これと同じ意識レベルで「相手の利益は一切考慮せずにとりあえずページビューだけ稼げればいい」としか考えていない人は多いものです。

まじめに書いているのに小見出しであおるスタイルで損してるよね。まぁインパクトはあるけども。
どうせ読まれるのなら、印象に残ってほしいですからね。
ニュース、SNS、ビジネス情報など多くの情報が有料無料問わずたくさん受け取れる時代です。
しかしこの中から多すぎるノイズを排除してあなたが本当に欲しい情報を探すのは、相当大変です。
イヤホン以外にも情報の「ノイズキャンセリング」ほしい
物や人だけでなく情報も断捨離していく。
この「選ぶ力」が、必要な思考のクリアさと行動力を生むものだと思います。
全部受け取るより自分の判断基準を育てる時間にしましょう。

仕事、情報と結構攻めてるわね。
5.【習慣・思考編】「~しなきゃ」それってあなたの感想ですよね?
自由になるためには意識も大切です。
簡単に言えば「~すべき」をやめるということです。

「~すべき」は無意識に刷り込まれているから、けっこう手ごわい。
「忙しければ充実」しているわけではないし、「お金だけあれば幸せ」でもない。
私も含めて、今まで生きて育ってきた中で無意識のうちに刷り込まれた価値観って存外多いものです。
それはいい企業でしっかり働かないとダメだとか、たくさんお金を遣わないと幸せになれないとか、そう刷り込んでいく教育や環境によるところが大きいと思うのです。
「義務クエスト」って全然ワクワクしない
仮にそれで生きたとして、死ぬ間際に幸せな人生だったかと振り返ってもきっと後悔すると思います。
なぜなら「義務感でこなしたクエスト」しか経験値がないから。
そんな「こうしなければ」が多いと、きっとFIREしても不自由なままです。
自由とは義務を手放した先にあるもの、です。
6.【支出編】お金で買えない幸せっていいよね?
お金をかけたら幸せ、とは限りません。
高級料理店でかしこまって食べるフルコースより、家族で公園に行って食べるおにぎりのほうが楽しいと感じられるならそれで十分だと思います。
なんでもかんでもお金をかけたらいいというものでもない、とはそういうことです。
きっともっとお金をかけなくても同等の幸せがあるなら、そちらにシフトしてもいいと思うのです。
余計にかけているサブスクや通信費など無自覚に支払っている固定費を見直して生活の最適化を図っていくと、自由度が増していきFIREが近づきます。
リッチとウェルスは違う
あと考えたいのは「リッチ」と「ウェルス」の違いです。
「リッチ」は、お金や財産をたくさん持っている状態を指し、一時的な豊かさや贅沢さを示す場合に使われます。
一方、「ウェルス」は資産や財産全体を指し、より長期的な視点での豊かさや安定した富を表します。

ウェルスのほうが真のお金持ち感ある。
幸せは、一時的な金銭的豊かさだけでは得られません。
長期的に豊かになれば、精神的にも豊かになれる。
そうですよね。一時的に豊かでもお金がなければそれを維持し続けるのは難しい、そういうことです。
7.【不安編】やるだけやって腹くくるしかないでしょ?

手放すことはわかったけど、それでも不安だよ。
最後に、生きている以上誰しも感じる不安に対しては「腹をくくるしかない」です。
一時期「老後2000万円不足問題」などと騒がれて、その後、インフレで2000万円でも足りない等と言われる始末です。
同様に1億円あってもFIREできない等と煽ってくる人もいたりします。
そもそも個々人の環境が違うのに、一律に「たりない」「できない」と断じてくるのは何様なんだろうとしか思えません。
それならできる方法を模索すればいいだけだし、もっと言えばそんなザル家計を放置しているから「あなたはできないんでしょうね?」というだけのお話です。
人生100年時代の受け師
「人生100年時代」などといわれる時代ですから、多くの人は老後の不安を抱えていると思います。
しかしその不安ばかり考えてしまうと、どこまで備えればいいかわかりません。
だったら不安を消すのではなく、不安を受け止める力を育てるようにすればいいと思います。
そのためにNISAやiDecoなどの資産運用があったり、ふるさと納税のような節税方法もあるのです。

よく投資と言われるけど、いいのか悪いのか、正直よくわからないのよね……
もちろん「投資が怖い」とか「調べるのは面倒」だと感じる人が多いのも理解しています。
やるやらないは自由ですからそれ以上は言いませんが、不安にさいなまれて何もしないからといって誰かが助けてくれるわけでもありません。
不安に振り回されない自己管理術を実践していくしかありません。
そこまでやってダメなら腹をくくるしかありませんが、少なくともそのダメになる確率を少しでも下げられるなら、やらない手はありません。
【結論】荷物は降ろしていこう。ひとつずつ
もっと堅い防具でかためなければと思うと、永遠に満足しません。
そうではなくて「荷物」を軽くして、次のステージを目指すのです。
FIREするために書いていますが、このことはきっと仕事や私生活でも応用できる考え方です。
過去には「断捨離」をテーマにも書いています。
よろしければ、そちらもご覧ください。

断捨離にもつながる話だったのか。
概論ばかりでも面白くないので、次回は、FIRE適性度をチェックしてみましょう。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。

「荷物」を軽くせよ
生きぬく!研究所 
