【断捨離編①】「お片付け術」じゃなくて「本質と向き合う学問」

みなさんこんにちは、マーです。

支出を削減するには固定費削減がセオリーですが、もう一つやったほうがいいことがあります。それは断捨離です。

あなた
あなた

知ってる~。ちょっと前に流行ったお片付け術だ~。

断捨離は単なるお片付けじゃない

いえいえ、お片付け術より深いです。

断捨離とはヨガの行法(ぎょうほう)である断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)から発生した思想です。

あなた
あなた

断捨離って、3つの行の頭文字か。

つまり、手に入りそうな不要なものを「断」ち、身の回りにある不要なものを「捨」て、そしてそうしたものやことなどとらわれてしまう執着から「離」れることを指します。

近年では作家のやましたひでこさんが広く提唱して話題になりました。具体的なやり方は関連する書籍や動画が多く発表されているので、まずはそちらに譲ります。

問い続けることが本質なんだと思う

多くは断捨離の手法にこだわった情報が多く、なかには単なるお片付けとして捉えている人もいるかもしれません。

あなた
あなた

まさに「そんなふうに考えていた時期が俺にもありました」ですよ。

ですがこれは表面的な捉え方です。私の解釈では、自分とかかわるすべてにひとつずつ大事かどうかをしっかりと問い続けることが断捨離なのだととらえています。

ここでのすべてとは物質的なものだけでなく日々行っている活動、人間関係、ひいては思想までも含む壮大な概念を指しています。

小さな失敗を物で繰り返しながら、将来大きな失敗をやらかさないようにする訓練

そのアイテムは見栄や衝動で買っていませんかとか、在庫量がわからないから似たようなものを重複して買っていませんでしたかとか、そうした考えで買うのをやめるという視点に気づくことはもちろん大事です。

しかしそれだけでなく、なんとなく付き合いで飲み会や残業してしまっているとか、まったく生産的な話もないのに腐れ縁で付き合ってしまっているとか、時代の変化も考えずかくあるべき論にとらわれていないか、とかそうしたすべてのことに対して執着していないかを問い続けることです。

あなた
あなた

「問い続けろ」だって。なんだか深い話になってきた。

そうした結果、今の自分にそぐわなくなってきたものが物質的なものであれば捨てましょうでいいのですが、活動や人間関係、思想については私も含めて断捨離するのは難しい側面があります。

その理由は、物については要不要がわかるのに、考え方の要不要はわからないからです。それは「その考えでずっとやってきたから、それが常識だと思い込んでいる」ことが原因です。

「モノは捨てられても思想は捨てられない」を超えていく

例えば「したくもないのになぜ残業するのか」に対して、会社が社内のキャパシティ以上に仕事量を持っているのに人材不足であるとか、労働者がそれが美徳だと思っているとか、あるいは経営層が残業時間の多寡も判断に入れるべき、などと勝手に「常識」にとらわれがちです。

それが社内から残業がなくならない理由です。

細かい物事を一つずつ取り払って、初めて深く考えられる

考えてみてほしいのです。その常識は永久不滅のものなのでしょうか?

残業が嫌なら働き方を変えるか転職したほうが手っ取り早いですし、惰性で行っている活動や人間関係はやはりどこかでメスを入れなければなりません。

そうして自分と関わりある物事すべてから環境を一新しないと思想もまた変わりません。

そういうと変えない理由で反論する人もいますが、その変えないことを自分で選択する以上、そのまま突き進むしかありません。

あなた
あなた

変えるも変えないも、結局あたしの選択なんだよね。

時代や地域が変わればやり方や考え方が変わるのが普通なのであって、「常識」を振りかざして変えられないのであれば、その物や行動、人間関係、あるいは思想といっしょに沈んでいくしかありません。

これは本質を追求する学問かもしれない

そこまでして断捨離を重ねていくと、いろいろな気づきが得られます。お金を遣うことを減らす前にそもそもお金を遣う必要があるのかを常に考えるようになるとか、視覚や嗅覚、あるいは聴覚が誘惑となってたいして必要でもない出費を正当化させてしまうとか、そうした考えに気づけるのです。

これは小手先の断捨離手法を知っているだけだと到達しない考えです。手に触れてときめかなければ捨てればいいとか、みんながそうしているから自分もそうするとか、そうした考えからさらに一歩踏み出したのが断捨離だと思います。

あなた
あなた

世の中の整理収納本より一歩進んだ考え方かもね。

とはいえ、今日からいきなり非常識にふるまえ、というのも違う話です。

次回以降で断捨離の3つある考え方と具体的な対策をそれぞれ考えてみたいと思います。

今回もお付き合いいただきありがとうございました。

マー
マー

自分とかかわるすべてに、ひとつずつ大事かどうかを問い続けよ