みなさんこんにちは、マーです。
今回は少額資産でFIREする方法について考えてみたいと思います。
お金持ちをあぶりだす質問「あなたは今、資産をいくら持っていますか?」

え?えーと……いくらくらいだった……かな?
実はこの質問、あなたがお金にルーズかどうかがわかる質問です。
常日頃から資産を把握していなければ、FIRE後も苦労してしまうでしょう。
限界コストを把握せよ
あなたが生きていくためにかける最低限の生活費はいくらでしょうか?
「衣食住」という言葉があるように、衣服・食事・住居は生きていくために必要な3要素です。
これらにかける最低限の費用を知っておくことで、とりあえず生きていくための「限界コスト」を把握しましょう。
限界コストを知ることは、それだけあれば生きていける安心感を得られるということです。

安心感か……
極端な例ですが、
- 衣類はほぼ買わない
- 食料はひとり1日1000円
- 住居は家賃(以下、住宅ローン支払額を含む)、それに水道光熱費+通信費
家族構成や居住エリアにもよりますが、一人当たり数万円も可能です。
一円を笑う者は一円に泣く
このコストはバカになりません。
仮に毎月1000円でも安く固定費コストを抑えられるのなら、それは額面30万円・年利4%の高配当株を持ち続けるのに等しいことを意味します。
年間12,000円の配当手当を得るために30万円支払うことに比べたら、毎月1000円の固定費削減のほうがはるかに簡単です。
時には「稼ぐ」より「使わない」ほうが強力な資産形成につながります。
ためしに生活費が月額5万円の世界で考えてみる

生活費5万?! 気は確かなの?
仮に独身で全額家賃補助があるようなケースで考えてみます。
- 衣:0円
- 食:3万円
- 住:2万円(水光費+通信費)

衣服0円てww
これなら5万円です。
衣服は基本的に持っている服を着まわして、数か月に1度、貯金から補填して買い替えるイメージです。
以下ざっくりですが食は1日1,000円、住は水道3,500円/月、電気6,000円/月、ガス8,500円/月、そして携帯2,000円/月で、自炊を極めれば食費は下がる余地があります。
これを限界コストと考えます。
つまり生きているだけでかかる最低費用です。
月額5万円を例にあげましたが、当然人によって異なることはご理解ください。

え、待って。うち家賃払っているけど?
なぜ家賃を入れなかったかと言えば、賃貸なら引越できますし、持ち家であっても住宅ローンの借り換えや、世帯主がなくなっても団体信用生命保険(団信)があったりします。
支払っている金額が変わる余地があるので限界コストには含めていません。
上はあくまでも例ですが、私ならばこの程度です。
こんな感じで、最低限生きていくためにかかる限界コストを割り出してみましょう。
生活費が多い人はより多く、少ない人はそれなりに

ずいぶん古い写真CMのコピーを意識したわね……
限界コストから夢のFIRE生活を実現するためにいくら資産が必要か見えてきたでしょうか。
4%ルールで言えば、年間生活費の25倍必要とのことですから、月当たりの限界コストに300倍(12か月×25年)してみると必要資産額が計算できます。

月5万円なら目標資産1,500万円か……これってあの「衣服0円」の資産でしょw?
やたら「衣服0円」のインパクトが大きかったんですねw
べつに衣服を買うなというわけではなく、月5万円生活で生活できる人という想定で考えてくださいね。
生活費が月10万円なら資産3,000万円、月20万円なら資産6,000万円が目標ということです。
生活費が高いとFIREが遠のきますね。
で、少額資産でもFIREは可能なの?
もう答えは出ていると思いますよ。
「生活費による」が答えです。
けして5万円にこだわる必要はありません。
今の資産が少なくても、生活費の工夫や副収入でFIREを目指すことはできます。
まずは今の生活費を知り、収入アップや支出ダウンをあわせつつ現実的な目標を設定することが大切です。

1億円無いとFIREできないって人もいるよ~?
それはその人がそう思い込んでいるだけでしょう。
散財せず心穏やかに生きていくのに、使い切れないほどのお金は必要なのでしょうか?
何か1つを極めるということは、ほかの全てを捨てること

FIREするなら「衣服」買えないねw?
もう衣服ネタはやめてw
Fat FIREが難しくても、部分的に自由な時間を増やすSIDE FIREなら現実的です。
修行僧みたいになる必要はなく、無理のない範囲で収入の一部を維持しながら自由を手に入れましょう。
例えば毎月の水道代が資産収入でまかなえたら、相当大きい
家賃込みでFIREは大変ですが、限界コスト分だけでも働かなくていいと考えると夢が膨らみます。
例えば水道代3,500円、年間42,000円が実質タダになったらどうでしょうか。
水は生命活動維持に必要ということを考えれば、これは相当大きいものです。

水道代が実質タダってすごいよね。
例えば配当利回り4%の株式を105万円分購入したとしたら、配当金で毎年42,000円です。
こう考えると「永遠に水道水に困らない生活」を105万円で買うようなものです。
もちろん税金等を考慮すると105万円では収まらないかもしれませんが、水のために働く必要がなくなりますよね。
これも一種のFIREです。
とにかく踏み出そう

キング牧師も言ってたね。「疑わずに最初の一段を登りなさい。階段のすべて見えなくてもいい。とにかく最初の一歩を踏み出すのです」
各支出項目をいきなり全部資産収入でまかなうのは難しいものです。
しかしひとつずつクリアしていくことは、誰にでもできるのではないでしょうか。
完璧でなくても大丈夫です。
まず自分の現状を把握し、少しずつ行動に移すことがFIREへの最短ルートです。

いち項目ずつ資産収入でまかなうのは案外悪くないかもね。
自分の現在地を見ながら少しずつFIREを目指すほうが心折れません。
はじめに水道費、続いて通信費……のように1項目ずつ資産収入でまかなうようにしていけばおのずと生活は変わっていきます。
そのために、1か月間でよいので家計簿アプリで支出を記録してみましょう。そこからあなたの限界コストが見えてきます。
少しでも生活を良くしたいと思ったそこのあなた。
私と一緒に頑張っていきましょう。

がんばろうね♪
さて、次回からは防災について考えてみたいと思います。
生きぬくためには、お金だけでなく災害による被害を減らしていくことも重要な要素です。
いつどこで被災するかはわかりませんが、そのために手を打つことで守れるのならそれに越したことはありません。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。

限界コストを算出せよ
生きぬく!研究所 
