みなさんこんにちは、マーです。
今回からFIREについて考えてみます。

新章きたー!
「火」と思った人、おもしろいですよー(棒)
先に言っておくとFIREとは「Financial Independence, Retire Early(経済的自立)」のことです。
平たく言えば「資産を貯めてとっとと仕事辞めよう」です。
必ず「火」と誤解されるので先に言っておきます。燃えません。火遊びもしません。
FIRE適性度
「仕事辞められるの?夢のよう!」と考えた次の瞬間に思うのは、「そんなお金どこにあるの?」です。
実現させるには数千万円規模の金融資産が必要ですし、資産家でもない限り一朝一夕で貯められるものでもありません。

手取り少ないし、物価はあがっているし~。もう余裕ないよ~
もちろんFIREは人生戦術のひとつで、すべての人が絶対に達成しなければいけないものでもありません。
ただし達成できれば金銭面と時間が自由になり、言ってみれば終身労働からの解放を意味します。
それだけ破壊力のある戦術を実際にとるかどうかはともかく、あなたのFIRE実現可能性を知っておくことで今後の人生戦略が変わるかもしれません。
乱暴に言えば「入金力ゲー」
毎回、この見出しを考えるのも楽しいですw
身もフタもないことを言えば、どれだけ金融資産に投資できるかの話になります。
もう少し真面目に書くと、FIREの実現可能性は以下のさまざまな要因に左右されると考えます。

参考になる6選だね。
- 収入額(1円でも多く投資のタネ銭に回すため)
- 支出額(心身の健康を保ちながら、見栄や不要なサービスへの消費を減らす)
- 貯蓄率(これが本命。できれば25%、ガチ勢なら50%以上も視野に)
- 投資戦略(人による。純粋に資産額だけ積み上げるなら積立投資&再投資&放置プレイも一つの手)
- リスク許容度(年齢や扶養家族の有無でどこまでなら無理なく投資に回せるか)
- ライフスタイル(可処分時間を増やしたいとかやりたいことにチャレンジできるお金が欲しい) など
あきらめたら、そこで試合終了ですよ?
「地方暮らしなめんな低収入だよ」と言われそうですね。
安心してください、書いている私もその中の一人です。
三大都市圏周辺の方は驚くかもしれませんが、最低賃金1,000円未満のエリアは同じ仕事でも手取り20万円未満など低収入なのです。

収入いいところに転職できると思えないよ \(^o^)/オワタ
しかしながら先ほど挙げた中で特に重要になるのは、収入額でなく貯蓄率です。
年収1000万円で全く金融資産がない人より、年収300万円で毎年100万円ずつ貯めていける人のほうがその分投資にも回せますよね。
その差が将来的な金融資産額で大きな差になっていきます。
お金じゃなくて性格的に向いている人
投資に回せるお金が多ければいい、そんなのは当たり前の話ですよね。
そうではなくて、性格的な向き不向きを考えてみたいと思います。
以下の傾向があると考えます。
向いてる人① ぼっち耐性MAX
まずは「一人の時間を楽しめる人」。
FIREしても多くの人は、つながりを求めて新しい仕事を始めると言います。
また多くの社会人友達が平日には動けなくなるので、平日にひとりぼっちになりがちです。
それプラス「昼間からプラプラしている人」と見られても平気な鉄の心も必要でしょう。
孤独耐性が高ければ、退職後の自由時間を楽しめます。
向いてる人② 計画・シミュレーションが好きな人
偶然儲かったとかなんかよくわからないうちにお金持ちになれる、そんなことはまずありません。
長期的な支出の管理、また資産推移の可視化が苦にならない性格も大切です。
節約もゲーム感覚で楽しめられる人のほうが、向いていると思います。
向いてる人③「持たないこと」に価値を見出せる人
物欲って資産形成の大敵だと思います。
注意していただきたいのは、別に大好きなモノを買うなという話ではありません。
ただし、物を買えばやれ収納が欲しいだの、同じ種類で揃えたいだのでさらに消費が加速します。

そういえば、不思議とそろえたくなっちゃうのよね
心理学では「ディドロ効果」と言って、物を買うとその商品と関連のあるものを揃えたくなるといいます。
同じブランドやトータルコーディネイト、限定商品を特に買い揃えたいという人は、このディドロ効果にはまっていますよ。
そう考えると、物欲より自由を優先できる人が向いているのではないかと思います。
ミニマリズム志向の人がFIREとの親和性が高いでしょう。
向いてる人④ 承認欲求が少なめな人
見栄って怖いですよね。
素敵な衣装やバッグ、また高級品を持つと他人より勝った気分になれますよね。
しかし、それはなけなしのお金を支払って見栄を買ったということ。
そしてその見栄分だけ、あなたが経済的自立から遠のいたということです。

相手に勝ったつもりで自分に負けてたわ……
周りと比べるために使ったお金は、結局、あぶく銭で消えただけではないでしょうか?
それよりもっと自分の軸で生きるためのお金を遣うほうが良い遣い方だと思います。
向いてる人⑤ 不安と共存できる人
FIRE前だと想像できないこと、それはFIRE後の不安です。
先ほどの「ぼっち」もそうですが、人や社会とのつながりが希薄になることに不安になると、やっとの思いでFIREしても逆戻りしてしまうのではないでしょうか。
将来の不確実性を受け入れ楽しめるような精神性も必要ではないかと思います。
では、向いていない人って?
向いている人がいれば向いていない人もいると思います。
それらの特徴を持っているからダメという訳ではなく、あくまでも適性のあるなしという視点だけでしか考えていませんからご注意ください。
向いていない人① 人と常につながっていたい人
「陽キャ」か「陰キャ」で言えば「陽キャ」寄りの人。
仕事が人間関係の中心になっていると、FIRE後に喪失感があります。
孤独になったとき、孤独を退屈と感じるなら注意が必要です。
向いていない人② 刺激を求める人
FIREをした人は毎日豪遊している人ではありません。
むしろ長年の生活習慣から派手な生活を好まず質素に生きている人が多いと聞きます。
そうすると、いざFIREしてみると「毎日が同じ」で退屈になってしまいます。
場合によっては、刺激を求めて散財するまで浪費してしまう可能性もあります。
向いていない人③ 節約がストレスになる人
長年の資産形成で節約し続けた人が多いと聞きますが、これが「我慢」によって成り立つ節約ではストレスになります。
毎月の無理ない固定費削減でストレスを抑えて節約できるとかならいいですが、過度な節約でストレスを溜めてしまうと長続きしません。
向いていない人⑥ 将来への不安に弱い人
FIREしたのに、金銭的な不安から「稼がないと」と義務感に駆られてしまうとまた終身労働に逆戻りです。
フルFIREでもサイドFIREでも自分の人生時間を取り戻したのですから、「フルタイム復帰」しないでも良いのではないでしょうか。
向いていない人⑦ 社会的ステータスにこだわる人
先ほどの見栄消費にも通じますが、誰かに肩書を誇示したいとか無職感を出したくないとかで社会的ステータスにこだわる人もFIREに不向きだと思います。
ステータスはあなたの自己満足でしかないと思うので止めはしませんが、そんなあなたに近づいて来るのは「あなた個人」ではなく「あなたの肩書」に惹かれている人です。
突き詰めれば、人生観の話
FIREの向き不向きを考えてみましたが、結局のところどう生きたいかという人生観の問題につながるものだと思います。
それは物や人間関係、仕事など、不要なものをそぎ落として「本当に大切なもの」にフォーカスすることだったり、自分の価値観と向き合うことのお話になります。
また他人軸からの解放でもあると思います。

逃避じゃなくて自分と向き合う話だったのか
冒頭でも書いた通り、すべての人がFIREしなければいけないわけではありませんが、あなたの今後の人生を考えるきっかけにはちょうどいいテーマなのではないかと思います。
そのうえで蓄財もはかどれば、今より生きやすい人生が楽しめるのではないでしょうか。
次回はFIREで整うことを考えてみたいと思います。
今日もお付き合いいただきありがとうございました。

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