みなさんこんにちは、マーです。
今回の家計節約上級編である「家族の理解を得る」について考えてみます。
高難度の鬼畜ミッション
節約術と呼ばれるものはたくさんあります。
よく取り組まれやすいのはこまめに電気を消すとか安価なジャンクフードでおなかを満たすといった「消費量を削減する」タイプの節約ですが、そんなしみったれた節約術を100個やるよりも圧倒的に効果のある節約が「家族の理解を得ること」です。

家族って……自分だけで完結できないのって、なかなか無理ゲー。
正直に言えば、これは最高難易度のミッションです。
自分一人で解約できる個人のスマホ料金や保険料と違って、家族にも節約を求めるというのはある意味、家族にとっても迷惑な話です。
オカン、人のモノ勝手に処分すな
家族が納得して固定費削減を進めていければいいのですが、自分は使っていないからと言って他の家族が使っている固定費を解約しようと提案すれば当然反発がおきるでしょう。
逆の立場ならわかりますよね?大切なものを勝手に不要扱いされて辞めようと言われても困りますし、余計なお世話です。

なんで勝手に掃除するんだろうね。ホント。
「不満は期待の裏返し」っていうけど
家族間の中でも、とくに配偶者間では認識がずれやすいものです。
世間の奥様にとって、配偶者は家族であるにもかかわらず思い通りにいかない存在くらいに捉えていたりします。
家事を手伝ってほしい、子供の面倒を見てほしい、こんなに頑張っているのを察してほしい……
それなのに何にもやってくれないし、むしろ好き勝手に行動しているように見えて、もう知らない。

あるある!
そしてそれと同時に世間の旦那様にとっても、配偶者はすべてに異を唱える存在くらいに捉えている人がいたりします。
欲しいものややりたいことに対して有無を言わさず全否定、一方的に小遣いを減らされた、手伝っているつもりなのに理解してくれようとしない……
そのうえ、休みの日には煙たいと言わんばかり。たまの休日くらいのんびり休ませてほしいのに。

これもありそう!
期待のハードル、もうちょい下げよ?
多分、双方とも言い分はあります。
しかしそれって一方的に相手を理解しきれていないから生まれている悲劇なんじゃないかな、と思うのです。
相手に過度に期待しているからこそ、かえって不満となるのです。

過度な期待か……、まったく期待していないのもどうかと思うけど。
家族とはいえそもそも違う人間なのですから、違う価値観で生きているのは当たり前。
節約、もっと大げさに言えばこの「家計運営プロジェクト」において、そのツートップが違う方向を向いていたらうまくいくはずもありません。
ちょっと期待ばかりが先行しすぎてはいませんか?
「北風と太陽」
ときどき思うのは「北風と太陽」のお話です。
旅人の衣服を脱がせるために北風と太陽が競い合う話で、
北風は執拗に旅人の衣服を吹き飛ばそうとして失敗し、太陽は暖かく照らし続けることで旅人みずからが衣服を脱ぐことに成功したという話です。

攻めるほど相手はより身構えちゃうのよね。
これと同じで、一方的に力任せに押し付けようとしても成功せず、なんなら身を守るためにより身構えるでしょう。
ここまでされて協力しようと思うでしょうか?いや、しませんよね。
単なる「節約」じゃない!「家計運営プロジェクト」です
節約、もとい「家計運営プロジェクト」とはチーム戦なのです。
チーム内がまとまらないとこのプロジェクトは絶対にうまくいきません。
つまり家族の理解を得ることで、固定費や変動費を大きく減らす選択が結果的に家計をより安定化させることにつなげられる、ということです。

協力を得るまでが難しい、って考える人も多そう。
では、どうすれば家族の理解を得られるのでしょうか。
それには2つのパターンがあると思います。
メニュー画面でチーム全体のHP推移、見てるかな?
1つは情報を見せることで危機感やモチベーションを共有する方法です。
例えばマネー系アプリ。

アプリね。これならいちいち書かなくて済みそう。
マネー系アプリを導入して各種口座をひもづけていれば資産推移が見られます。
半年や1年など一定期間記録し続ける必要はありますが、家計全体で資産価値がどう推移しているのか、あるいは今後どこまで増えるのか、もしくは老後突入時にいくら程度の資産になっているのか。
こうした情報が共有できれば、無駄にお金を使えないとか、いくらまで貯めようとかなど節約モチベーションを底上げできます。
「相手が何とかしてくれるだろう」って相手も思ってたら意味ないよね
また効果的なのが、配偶者は貯めているだろうという根拠のない妄想を打ち砕くことです。
へそくりは隠してもいいですが、今のあなた個人でどうにかできる資産額を配偶者と共有することで、家計全体での金融資産を見えるようにしましょう。

家庭のお財布が別だと相手に期待しがちかも。
他のメンバーが何とかするだろうという甘いもくろみは、自分たちの残りHPも見ずに強大なモンスターに挑むようなものです。
敵との力量差が判断できないでチャレンジすることは、挑戦でなく無謀と言います。
お前の実情、知らんがな
もう1つはお金がないことを理由に、節約に理解を示してもらうよう説得する方法です。
しかし、これはうまくいかない方法です。

うまくいかないんかーい!
前述した配偶者の話を思い出してみてください。
一方的に自分の思いをぶつけたところで相手が動いてくれるでしょうか。
まず相手の状況や考えを理解することが先で、そのうえでこちらの状況や考えを理解してくださいと進めなければうまくいかないでしょう。
「説得できる」という謎の思い上がり
相手を説得する、というのもこの一種です。
自分たちの意思だけでなんとかできると勘違いしているから、一向に納得など得られないのです。

そりゃ「説得してやる!」って態度で来られても承知できないよね。
どこかの極東国政府を見ればわかるでしょう。
出費を減らす行動を起こさずに財源が足りないと嘆いては安易に増税や社会保険料アップ。
それでも増税するのは、政府が「今だけ金だけ自分だけ」の発想で動いているからです。
いろいろ考えはあるのでしょうが、結果的に安直な方策に逃げる人間に誰が心から協力しようとするでしょうか?
私達は亡国に備えて自衛か脱出準備するしかありません。
やることは、納得を得ることだけ
あなたがすることは、説得することじゃなくて納得を得ることです。
そのために自分でできることは自分で進めて、家族の協力を求める前にこちらがよく家族を理解したり現状を説明する必要があります。それが面倒なのです。

それが最大の面倒ですw
しかし面倒だからこそ、家族の理解を得られれば百人力です。
そこまでやって初めてできる節約、例えば家族が入っているサブスク代やムダにかけてしまっている飲食費や遊興費など、遣わなくても生活できる出費にメスをいれられるのです。
結局、固定費や際限ない欲望で消えてしまう準固定費(嗜好品など)をカットすることが節約に有効なのです。

協力を請う前に自分からやらないとね。
そういったプロセスを経ないで自分の欲望だけで費用を削ったり家族に求めても、それはうまくいきませんよね。
安直に自分の理想をぶつけたいと思うのは人情ですが、その前にまず相手に強力な協力者となってもらうことから逃げないことです。
次回の家計節約上級編は言い訳を捨てるについて考えてみます。
今回もお付き合いいただきありがとうございました。

家族を「納得」させよ
生きぬく!研究所 
